成人の日 大般若会

西蔵院では、1月の成人の日に大般若会を奉修いたしております。


大般若会は、「大般若波羅蜜多経」という600巻に及ぶ膨大な経典を僧侶たちが読誦する法要です。この「大般若波羅蜜多経」は、今から約1200年前、唐の玄奘三蔵がインドから持ち帰り自ら翻訳した経典で、日本にもこれがそのまま伝えられたのです。


我が国において大般若会が初めて行われたのは、文武天皇の大宝3年(703)3月10日とされています。それ以降、特に平安時代頃まではことあるごとに、天皇自らが薬師寺や興福寺などの大きな寺院の僧侶に命じ、国家的な法要として行ってきたのです。その目的は、天災や火災、それに伴う飢饉、疫病の流行などの大惨事が発生したときに、それらの災害を消除し国家安寧を願うことにあったのです。


以後、大般若会は人々の様々な願いのために、ひたすらに祈る法要として多くの寺院で行われるようになったのです。当山でも、明治44年に「大般若波羅蜜多経」600巻のご奉納を頂きましてから、檀徒の皆様の様々な願いを込めての恒例の行事となりました。西蔵院の檀徒の皆様におかれましては、是非ともご参加いただき、読経の功徳の中で思い思いの願いをお祈り頂ければと思います。