節分 *御行の松

「御行の松」の名の由来には諸説あり、輪王寺宮が上野山内の寺院や神社を巡拝された時に、根岸の御隠殿からこの松の下にきて必す休まれたことから、その名がついという説、また一説には松の下で寛永寺門主輪王寺宮が行法を修したからともいわれております。


江戸期から、根岸の大松と人々に親しまれ、『江戸名所図会』や広重の錦絵にも描かれています。初代の松は周囲4メートル余、高さ13メートル余もあり、大正15年(1926)に東京市の天然記念物に指定されたが、昭和3年(1928)枯死してしまいました。戦後、初代の松の根を土中より堀り出して保存し、不動堂の中にこの根の一部で彫った不動明王像をまつり、西蔵院と不動講の方々によって護っております。現在植えられているのは三代目の御行の松となっています。


西蔵院玄関には、正美氏が昭和2年当時の御行の松を描き、昭和5年に帝展(現在の日展)に出展されていた絵を飾っております。


所在地 台東区根岸4-9-5 西蔵院境外仏堂不動堂内